適切な過程で離乳が進むことは，普通食を摂取する機能を獲得する上で必須ですが，現在の離乳についての考え方は，「児の身体的発達に伴って離乳食は開始できる」としているため，「母子手帳に記載の生後の経過月数に基づいて提供する」ことが一般的になっています．ところが，児の身体的発達は，在胎期間，出生前の母子の健康状態，先天疾患の有無等により，一律の過程を辿るとは限りません．

　その結果，離乳段階が適切に進まず，離乳について悩みや困りごとを有する保護者は74.1％に上っています（厚生労働省，「授乳・離乳の支援ガイド」2019年）．この原因の一つは，個々の児の口腔器官（舌，口唇等）の形態や機能の発達の生理学的評価に基づいた指導が行われていないことと口腔機能のレベルに応じた食事が提供されていないことに加えて，離乳指導が離乳食の調理法についての集団指導しか行われていないことにあります．

 　一般社団法人TOUCHならびにTOUCH口腔機能回復センターでは，このような現状を鑑みて，口腔機能の専門家として，効果的に離乳過程を進行させ，個々の児が普通食を摂取できるまで，口腔生理学に基づいたプログラムの提供と指導を行う事業を開始しました．

ご相談にお越しになられる前に上記のフォームにご記入の上，下記しますTOUCHのFAXあるいはメールへの添付等でお送りくださいますと助かります．